「公式を暗記したけど、問題になると、どう使えばいいのかわからない」
「とりあえず解けるけど、なんでそうなるのかわからない」
そんな方に、今回の内容が参考になればうれしいです。
数学の点数が上がる3つのコツ
センスやひらめきで解かなくてもよい
数学の問題を解くのに、センスやひらめきは必ずしもいりません。
定期テストや入試で出題される問題は、すべて学校で習う知識、公式、解き方を使うからです。
全く新しいアイデアをあみ出さないと解けない問題はありません。
「数字や図形について考えるのが好き!」「センスやひらめきを磨きたい!」
という気持ちはあってもいいし、あったほうがよいのですが、
あくまでも、学校で習うこと、問題集、入試の過去問などを対策すればよいということになります。
ちなみに、センスやひらめきは、将来、数学をがっつり使って仕事をしたい、研究したいという人が発揮する領域です。
解く手順に“慣れる”
数学の問題は、カギ付きの「宝箱」です。
公式や解き方は、宝箱を開ける「カギ」です。
答えは、宝箱の「中身」です。
数学のテストの問題って、特に中学生以上になると、一つの問題に、たった2~3行くらいしか問題文が書いてないんですよ。問題文には“宝箱の表面”のことしか書いていないんですよね。
問題文に「この公式や解き方で解きなさい」ということは書かれていないんです。
その宝箱(問題)に合うカギ(解き方)は何なのか、自分であてはめる必要があるんですね。
そうして、はじめて中身(答え)にたどりつきます。
でも、ひらめきやセンスで解かなきゃ!と思わなくてOKです。
教科書やワーク、問題集の問題を実際に何回も解いて
「このカギを使えば、この宝箱は開く!」=「この公式や解き方を使えば、この問題は解ける!」
「カギを使って宝箱を開ける」=「問題を解く」手順に慣れましょう。
問題集の解答を読んで終わりだと、体得はむずかしいです。
解答を見ながらでもよいので、
自分で鉛筆を動かし、問題をひととおり解きましょう。
答えにたどりつく過程を理解する
算数と数学は、教科としては全くちがうものとなります。
算数は“計算”。結果がわかればOK。
数学は“数を使った論理”。結果よりも過程のほうが大事。
数を使って、論理的な思考ができるかどうかが試されるのが数学です。
だから、問題集の解答にのっている、答えだけ見ておわり、としてしまうのはNGです。
解けなかった問題は、答えそのものではなく
必ず解説を読んで、どうしてその答えにたどりつくのか
過程を理解しましょう。それが数学の勉強です。