宿題やドリルをひたすらやっているとき、
それ自体はつまらないなあと感じるかもしれません。
そんなとき、学校の勉強が、何につながっているのかを確かめてみると、続けてみようと思えるかもしれません。
学校の勉強は、植物でたとえると“根っこ”
頭のよさの“根っこ”
サッカーで、うまいパスやシュートができるようになりたいとき、いきなり試合を経験してもうまくいきません。
まずは毎日、筋トレやストレッチをします。
走りこみをします。
パスやシュートの動作を地道に練習します。
歌がうまくなりたいとき、いきなり曲を練習してもうまくいきません。
まずは発声練習をします。
音程の練習をします。
腹式呼吸や、のどの開け方を練習します。
漢字や計算をただひたすらくりかえして、将来使うのかと思うかもしれません。
学校の勉強は「筋トレ」です。「走りこみ」です。「発声練習」です。
それは、大人になって頭のよさを発揮するための土台になります。
知識の“根っこ”
新しい知識を得るために、本を読むとします。先輩から話を聞くとします。
たとえば料理について聞くとします。
もし、その料理の話で出てくる漢字を全く知らなかったら…
名前を全く知らなかったら…
食材の入手方法や栄養価について全く知らなかったら…
混ぜる割合や栄養価の計算方法について全く知らなかったら…
国語・算数(数学)・理科・社会などの基礎をしっかり学校で習い、
知識を身につけることは、新しい知識、もっと深い知識を理解するための土台になります。
知恵の“根っこ”
理科や家庭科を勉強したからといって
残念ながら、それだけでは日用品を自分でつくれるようにはなりません。
電気回路をつくれるようにはなりません。電球をつくれるようにはなりません。
車の運転がうまくなるわけではありません。
ただ、逆にいうと、そういった知恵はみな、学校で勉強したことを生かしているのではないでしょうか。
学校の勉強をしただけで、すぐには、日常や仕事で知恵を発揮できるわけではありません。
ただ、学校の勉強から得た理解、思考力、判断力は、知恵を生み出す土台です。